札幌の場外市場と二条市場

北海道各地の美味しいものが集まる札幌。この街の食文化を支えているのが、北海道最大の市場「札幌市中央卸売市場」と札幌市内中心部の「二条市場」です。朝仕入れたばかりの新鮮な魚介をたっぷり使用した海鮮丼や寿司を味わう、水槽の活ガニをさっと湯がいていただく…。市場ならではの魅力や楽しみ方をあらためてご紹介します。

市場をより楽しむコツ

札幌市中央卸売市場 場外市場は朝早くが鉄則

地下鉄東西線大通駅から約10分、二十四軒駅で降車して徒歩約7分のところにある場外市場。鮮魚店、青果店、精肉店、北海道銘菓や限定酒を扱う店までずらりと軒を連ねています。鮮魚店のほとんどは食堂を併設しており、店頭で選んだカニや魚介類をその場で食べられるのもうれしいところ。

約60店舗のお店で食事もお土産も

場外市場には、鮮魚店や青果店など個性豊かなお店が約60店舗が立ち並んでいます。場内はAブロック～Iブロックに分かれていて、かなり広いので迷わないように各所に置かれているマップをまず入手するのがおすすめ。

マップもある中央のCブロックには、飲食可能な無料休憩所があるので、購入したグルメをこちらで食べるのもOKです。

朝ごはんは海鮮丼に決まり！

飲食店ブロックには定食めし屋やカキ小屋、北のグルメ亭などがありますが、水産会社店舗の多くがそれぞれ食堂を併設しています。店先だけでなく奥にも目を向けて、これぞ！というお店を見つけてみるのもおすすめです。マグロやサーモン、いくらなど、新鮮な魚介たっぷりの丼ぶりはどれも絶品です（写真は「共栄水産」）。

旅の途中という人は、パッケージ品や加工品を

魚やカニなどの生鮮品は、市場で購入して自宅に配送してもらうことができます。ぜひ活用して、北海道の海の幸を自宅でも楽しみましょう。また、パッケージ品や加工品は持ち帰りやすく、お店ごとにバラエティー豊かなラインアップ。お土産としてはもちろん、宿泊先で夜のお酒のアテとして手にしてみるのも良いかもしれません。

早朝のせりを目の前で見学しよう

早朝5時～7時30分前後は、水産物と青果のせりが行われています。海鮮や野菜、フルーツがどのように仕入れられているのか取り引きの様子と活気を肌で感じられるのが醍醐味です。
※新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、現在は見学不可

札幌市中央卸売市場 場外市場

住所	札幌市中央区北11条西21丁目
営業時間	6時～17時（飲食店街は7時～）※店舗により異なる
定休日	無休
アクセス	JR函館本線「桑園」下車、徒歩10分 地下鉄東西線「二十四軒」下車、徒歩7分

二条市場は街ナカで気軽に訪れることができる

なんと言ってもアクセスの良さが魅力の二条市場。南二条通に面した道路沿いには創業100年以上の商店があり、常連客も多い歴史ある市場です。札幌駅や大通公園など、市内中心部から徒歩圏。周辺にはさっぽろテレビ塔や狸小路商店街、ススキノなどがあり、観光やショッピングの途中に立ち寄りやすいのも旅行者に喜ばれています。

朝・昼と雰囲気ががらりと変わる楽しみも

一番賑わいを見せるのは、早朝～10時前後。店先に仕入れたばかりの鮮魚が並び、売り手たちの威勢のいい声が響いているので雰囲気抜群。昼前後は比較的落ち着き、ランチに海鮮丼を求めて訪れる地元民などが入り混じります。

フルーツや野菜、銘菓も大集合

札幌の市場といえば海鮮！ という方も多いかもしれませんが、市場には青果店が多数あり、季節ごとの野菜やフルーツなども並んでいます。店内には札幌の銘菓や珍味などを取り扱っていたりするので、二条市場に行けば旅のお土産が一度で揃えられるというわけです。

場内のさらに奥にディープスポットを発見

通り沿いだけでなく、市場入口から奥へ奥へと進むとよりローカルな空間が広がります。立ち飲みや紅茶スタンド、外からは見えなかった居酒屋や海鮮丼のお店など、市場の歴史や雰囲気を全身で感じられるスポットが充実。商売人たちの心意気と人情味が近くで感じられ、居心地の良さについ長居してしまいそうです。

海鮮丼を食べるなら、やっぱり市場

札幌で海鮮丼で味わうなら、「二条市場 大磯」など市場内のお店からセレクトを。職人の目利きで鮮度抜群の魚介がたっぷりと、そして色鮮やかに盛り付けられた海鮮丼はもはや芸術。ボリュームたっぷりでお得に海鮮丼を食べられる場所はほかにありませんよ。

二条市場

住所	札幌市中央区南3条東1丁目〜東2丁目
営業時間	7時～18時　飲食店街　6時～21時　※店舗により異なる
定休日	無休
アクセス	地下鉄東西線「バスセンター前」下車、徒歩3分 地下鉄南北線・東西線・東豊線「大通」 下車、徒歩15分