札幌は冬のアクティビティの入口
北海道体験.com編集長 林 直樹

北海道最大の都市である札幌の楽しみ方は、グルメ、温泉、ネイチャースポットだけじゃない。札幌には北海道の自然を体験できるアクティビティがたくさんある。北海道の自然を満喫するための観光情報サイト「北海道体験.com」編集長の林 直樹さんに、冬の札幌の魅力や楽しみ方について伺った。


すぐそばにある冬の北海道を体験する

「北海道の冬の3大アクティビティといえば、ワカサギ釣り、スノーモービル、犬ソリの3つです。北海道外の方に絶大な人気を誇るのがワカサギ釣り。氷の上に立ってみたい、穴をあけてみたい、釣ったワカサギをすぐに天ぷらにして食べてみたい。そんな方々が参加されます。札幌には日本最大級のスノーモービル専用コースがあるのをご存じですか? 札幌駅から車で約25分で盤渓の山の麓に到着し森の中を走れる手軽さで、アジア圏からいらっしゃる方々の人気を集めています。また、最近は、雪中乗馬も人気です。雪上の道なき道をガイドの先導に従って馬に乗りザックザックと進みます。雪上の乗馬は、乗馬経験者も驚く新鮮な体験なのでしょうね、リピートされる方が多いです」

札幌は北海道のアクティビティを体験する入口

北海道の大自然を本格的に体験するなら、釧路や富良野へ足を運ぶのがオススメ。では、札幌でアクティビティを体験するポイントは何なのだろう。190万人が住む都市部のすぐ側に森や山がある札幌なら、車で1時間ほど移動するだけで、北海道の自然を手軽に味わうことができるのだ。

「札幌に住んでいる方々には、道外のご友人が札幌に来たら、グルメ、温泉、ネイチャースポットだけではなく、是非アクティビティを紹介してほしいですね。夏ならスカイスポーツやラフティング、農家を訪れることも貴重な体験です。LCCの登場で、関東や関西から気軽に北海道を訪れることができるようになりました。雪遊びをするためだけに札幌を訪れて、日帰りすることだってできるんです。まずは札幌で気軽に雪のある北海道の冬を体験して、より本格的にアクティビティを追求したくなったら、北海道内の様々な町を訪れることをオススメします」

目的を達成する手段としてアクティビティを体験する

「最近は絶景写真を撮るためにカヌーに乗ったり、洞窟内の氷筍を見るためにスノーシューで森の中を歩いたりと、目的を達成するための手段としてアクティビティを体験する方が増えてきています。おいしい食事を求めて、農家で収穫を体験し穫れたての野菜をその場で焼いて食べるアクティビティも人気です。目的が明確になると、参加するアクティビティが自然と決まってくるかもしれません」

冬の札幌では、吹雪などの悪天候によりアクティビティが中止になることもある。「そんな日には宿泊先から出ずに、降る雪を眺めたり、のんびりと温泉に浸かって過ごしたり、ゆっくり流れる冬の札幌の時間を体験して欲しい」と林さん。
冬に北海道を訪れたら、スキーやスノーボードはもちろん、バラエティ豊かなアクティビティで自然の中を駆け回ってみてはいかがだろうか。

林 直樹(はやし なおき)

観光サイト「北海道体験.com」編集長

1967年千葉県佐倉市出身。1990年日本大学法学部卒業後、株式会社リクルート入社。首都圏にてHR事業に携わり、1997年に北海道に異動。以後、地域活性化事業・HR事業に携わる。2006年株式会社リクルートをフレックス定年退職。2007年株式会社宝島旅行社を設立。代表取締役副社長に就任。
http://h-takarajima.com