本郷新記念札幌彫刻美術館

彫刻から溢れ出る感情が心揺さぶる、静かで情熱的な美術館

本郷新(1905-1980)は日本を代表する札幌出身の彫刻家。全国各地に置かれている野外彫刻は約80点にも及ぶ。美術館には彫刻作品をはじめとして、野外彫刻の石膏原型や本郷が残した膨大なデッサン等の資料を含む1800点あまりの収蔵品がある。稚内市の稚内公園にある「氷雪の門」(樺太島民慰霊碑)の原型は、一本一本の指が、感情を持った生き物のように行きどころのない心の叫びを上げ、動き出しそうなほどのエネルギーを発している。

外観

外観

周囲は山の麓に広がる静かな住宅地。道路から、手入れされた庭の花を眺めながら向かうと、芝の中に作品が点在する美術館に到着する。

砂

美術館の庭にある「砂」(1957年制作)。こぼれ落ちる砂が見えるような作品だ。敷地内や周辺にも作品が点在。

氷雪の門

氷雪の門

遠くサハリンの島影を望む稚内市の稚内公園にある樺太島民慰霊碑「氷雪の門」の石膏原型。

本郷新記念札幌彫刻美術館

住所
札幌市中央区宮の森4条12丁目
電話
011-642-5709
公式サイト
http://www.hongoshin-smos.jp/
備考
※営業時間・定休日などの詳細はHPを御覧ください。