サッポロさとらんど
農業がレジャーになる場所!
動物たちとのふれあいに気軽な収穫体験
※2020年3月3日更新
札幌中心部から地下鉄や車で約30分、東区丘珠にある「サッポロさとらんど」は、札幌ドーム14個分(74.3ha)もの敷地を有する入園無料の『札幌市農業体験交流施設』。広大な敷地内には花畑や農園、芝生の公園、バーベキューができる炊事広場などがあり、レジャーを通して植物や農業に親しむことができます。美しい景色を望むSLや馬車を利用しての散策、季節野菜をもぎ取る収穫体験もあり、北海道ならではの体験ができるのです。ここでは、イチオシの楽しみ方を紹介します。
一番人気は収穫体験! 北海道の恵みを自分の手で
「サッポロさとらんど」には、センター内でのバター作りやソーセージ加工、生キャラメル作り、秋の蕎麦打ちといった様々な体験がありますが、なんといっても一番人気は、園内の農園で育った季節野菜を自身でもぎとることができる収穫体験(有料)が人気です。清々しい空気を吸い込み景色を楽しみながら、体験農園へ。
収穫できる野菜は、時期によって異なるそう。オンシーズンは毎日公式サイトで、その日に収穫可能な野菜の種類などが更新されているので、おでかけ前にチェックしてみると良いでしょう。5月上旬~6月上旬はアスパラガス、7月上旬~9月中旬はブルーベリー、8月上旬~9月上旬はエダマメやトウモロコシ、秋にはサツマイモなどが収穫できるそうです。
体験は農園スタッフさんが同行し、野菜の説明を交えつつ、収穫の仕方を教えてくれます。そのため、初めての人も心配要らず。気軽に挑戦できます。この日はサツマイモ掘りにトライ。野菜を傷めないよう、やさしくちょっとずつ…。
なんとも立派なサツマイモが、自分の手で収穫できました。これは嬉しい! 北海道・札幌の良い土壌で育った野菜は、甘くて栄養たっぷりなんだとか。
ビニールハウスでは、ナスやピーマン、トマト、オクラなどを栽培。おもに夏~初秋であれば、こちらの収穫体験も可能です。
空へ空へとツルが伸びるミニトマトは、ちょっと背伸びをしてゲット。ファミリーであれば、パパやママと一緒に楽しい時間になりそう。収穫した野菜は、ビニール袋に詰めてくれるので持ち帰りできますよ。
採れたての野菜で、贅沢バーベキュー(令和2年は中止)
園内中央には誰でも自由に利用できる炊事広場があり、GWや夏休みはバーベキューやジンギスカンを楽しむ人々で賑わいます。体験で収穫した野菜はもちろん、近場で購入した野菜やお肉を持ち込んでもOK。(令和2年は炊事広場の利用が中止となります)
揺らぐ木々の木漏れ日が心地良いフリースペースで、レッツBBQ! 利用は無料となっていますが、炭・網・コンロを含め、必要な物は持参が必須(炭や網は売店で販売しているものもありますが、数に限りあり)。同広場には水道や洗い場があるので、利用後はキチンと片付けるよう心がけましょう。
こちらは、この日に体験で収穫した野菜。採りたて新鮮な野菜をその場で味わえるとは、なんとも贅沢。「サッポロさとらんど」を訪れる人は、ぜひ体験とバーベキューをセットで楽しむのがおすすめです。
北海道らしい豊かな自然に囲まれて、屋外で爽やかなバーベキュー。火起こしも具材が焼けるのを待つ時間も、楽しいひと時に。頑張った分、ひと際おいしさが増して感じられます。
伸び伸びと過ごす動物たちに癒される
ふれあい牧場では、ヤギや羊、ウマ、うさぎなどの動物たちがのんびりと過ごしています。夏期営業期間は、その愛らしい姿を近くで眺められるのです。
柵の近くにいるとヤギや羊が、ゆ~っくりと近づいてきます。ここでは、えさやり体験も可能(有料/1袋100円)。動物たちのモグモグタイムは、見ているだけで癒やされます。
人懐っこくおとなしいので、えさやりは子どもでも大丈夫。希望の場合は、近くのスタッフまたは飼育員に声をかけましょう。
ふれあい牧場の近くには、馬車や引き馬なども(各有料)。特に馬車は、なかなか体験できない非日常感たっぷり。道外からの旅行者にも人気です。バーベキューでお腹いっぱいになった後は、馬車で次なる目的地を目指すのも良いでしょう。
見所いっぱいのさとらんど
74.3haという広大な敷地の「サッポロさとらんど」は、すべてを巡るだけでもひと苦労。見所いっぱいだからこそ、園内ではSLバスやレンタサイクル(各有料)を利用するのがおすすめです。
SLバスは夏期限定運行となりますが、さとらんどセンター→さとらんど交流館→体験農園→さとらんど交流館→体験学習館→さとらんどセンターを循環。10時~16時(昼運休あり)の間で、30分間隔の運行となっているのでタイミングが合えばぜひ利用を。
園の総合案内所とも言える「さとらんどセンター」は、駐車場からすぐの場所に位置。売店や休憩室のほか、授乳室などを備えています。
「さとらんどセンター」では、バター作りやソーセージ作りなどの体験が可能です。また、園内には、牛乳やプリン・ヨーグルトといった乳製品の製造過程が見学できる『サツラク ミルクの郷』があるほか、パークゴルフ場、ふわふわ遊具を備えた交流館、おもしろ自転車など子供から大人まで満喫できるコンテンツが充実。さらに冬になると、土曜日曜祝日限定で雪あそび空間へと変身。無料でレンタルできるチューブ滑りなどが楽しめますよ。
夏は可憐な花々が咲く、ガーデンスポット
「さとらんどガーデン」と「ハーブガーデン」には、四季ごとの美しい花々が園を彩ります。宿根草、ハーブ、ヒースなど約300種類の花が育てられており、春先になるとセラスチウムやライオンロックなどが開花。大輪の芍薬(シャクヤク)は6月前後が見頃だそう。
夏前からはルピナスや花菖蒲、ジャーマンアイリスが、お盆前後には北海道ならではのラベンダーも楽しめます。ガーデナーたちの隠れた花スポットとしても人気があり、この時期に訪れる際は、さわやかな香りの中、ゆっくり散策を楽しんでみてはいかがでしょう。