清華亭

明治の気品あふれる和洋折衷デザイン。今も同じ一角に建つ130年前の貴賓接待所

1880年明治天皇の北海道行幸(ぎょうこう)の際の休憩所として建築された。宿泊所として建築されたのが中島公園にある豊平館。開拓時代の代表的な建築物の中で、よく知られている時計台や豊平館は移築されているのに対し、清華亭は現在も建築時と同じ場所で、その姿をとどめている。全体に洋風の造りのなかで至る所に和風の様式を調和させたデザインには今なお古さを感じさせない。一時期、民間に払い下げられていたが、保存のために市民有志の寄付金によって札幌市へ譲渡された経緯がある。現在は、札幌市の有形文化財に指定されているが、建物の中は自由に見学可能だ。

洋室

洋室

建物内部は、出窓や上げ下げ窓など洋風の趣がある洋室に接して和室が設けられている。現在は清華亭の変遷や写真などの記録資料が展示されており、和室には床の間、縁側、障子など昔の家の造りが見られる。

偕楽公園

偕楽公園

清華亭が建てられた偕楽園は育種場の中にあり、農業官園や仮博物場などの産業振興施設があった。現在はその一部が偕楽公園となっている。「民と偕(とも)に楽しむ」という意味から名づけられており、その名の通り今も市民が憩う場所となっている。

清華亭

住所
札幌市北区北7条西7丁目
電話
011-746-1088(警備員詰所)
備考
※営業時間・定休日などの詳細はHPを御覧ください。